後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

ぱそこんはこわいよ

 今日の夕食後のことだった。

 PCが、シャットダウンしない。

 やばい。不安と恐怖で血の気が引いて、胃がムカムカしてくる。それを紛らわすために、わたしはスクワットを始めた。10分経った。まだ終わらない。あー、これはダメだ。ほぼ確信していたが、念のためもう少し待ってみることにして、わたしは風呂に入った。

 アクセスランプは点いていない。つーことは強制的に電源切るしかないだろうなぁ、風呂上がったら無事にシャットダウンできてたとか都合のいいことはないだろうなぁ、などと考える。直前のスクワットのせいか、ストレスのせいか、体に力が入らずふらふらしてきた。

 原因は何なんだ。今日のシステムの更新か? まったくこれだからマイクロソフトは信用ならねぇ。一体何年わたしの寿命を縮めていると思ってるんだ。それとも、セキュリティーソフトの相性か? 最近バージョンアップしたばかりだから可能性はなきにしもあらず。昔、それでシャットダウンできないことが頻発したせいで、ソフトを今のに乗り換えたんだ。システムの更新が原因だったなら復元で対処できそうな気もするが、セキュリティーソフトが原因だったら困る。この前三年分の更新したばかりなんだ。

 そんなことを考えながら、風呂を上がる。予想通り、シャットダウンはできていない。覚悟を決めて、電源コードを引っこ抜く。そして起動。起動はできた。ほっとする。ちょいと調べ物をして、またシャットダウンしてみる。今度は無事にできた。

 何なの? 何なの? 何なの? 何でこんなに神経すり減らさないといけないの? 何でわたしはこんなにストレスに弱いの? 情弱なのに詳しくないのにパソコン使わないと生きていけない感じになってるの? 周りに相談できる人もいないし、我が家のデジタル事情はだいたいわたしがネットで検索して対処していますよ、詳しくないのに!

 ほっとすると同時に、憤りがわいてくる。この憤りは心からの怒りというよりは、虚しさや恐怖や不安の反動である。PCという高価な精密機器が、使っているうちに不具合を起こす道具であることは思い知っていて使っているのだが、やはりそのこと自体に納得しきれていないのだ。

 なぜなら、PCは高い。お高い。お絵かきをする用にメモリを目一杯積んだのだ。タブレットだって安くはなかった。今は使ってないけど、スキャナーとかプリンターとか、周辺機器を買いそろえるのだって面倒だし金がかかる。それにHDの中には十年分以上の様々なアレやコレが入ってる。簡単には失えない。

 困る、困る、とても困る。使えなかったら困る。壊れたら困る。買い換えとか、データの移し替えとか、金と時間と精神力とをおおいに削られダメージを受ける。このPCを買うのだってかなり迷って悩んで時間をかけた。

 そんな感じで、ストレスがグワーッとくる。血の気が引いて手足の末端が冷たくなり力が抜け、腸がぎゅるぎゅると音をたてて腹が下る。精神の不調はもろに肉体の不調に反映されるので、つらい。

 そういうのを乗り越えてねぇ、なんとか騙し騙し使っているわけですよ。PC使うのも、自分との戦いですよ。すんげぇバカバカしいでしょ? アホみたいでしょ? でもそうやって生きてるんだよこっちはよぉぉ!

 と、ここで気持ちを幾分なりとも発散させたところで、これからまたシャットダウンするわけですね。無事を祈りたい。