後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

腹がへっても食べてはいけないものはある

 深夜なのに、お腹が空いてきた。

 いや、深夜だからお腹が空いてきたのか。最近はあまり夜に空腹になるという感覚がなかったので、久しぶりな気がする。しかも眠い。珍しく深夜に眠い。昨日あまり眠れなかったからだろうか。小刻みに目が覚めて、へんな夢ばかり見ていたからだろうか。

 この前テレビを見ていて、「グローサラント」という言葉を知った。なんでも「グローサリー+レストラン」の造語だそうで、要するにスーパーマーケット内にあるレストランを指すらしい。

 すぐに頭に思い浮かんだのは、スーパーのイートインスペースだった。最近増えている気がする。スペースの端に飲料の自動販売機があって、ある店ではほとんど高齢者の茶飲みスペースみたいになっていた。だがグローサラントは、そういうのとは違うらしい。スーパー内で調理したメニューを提供するレストランらしかった。

 小さな子どもを連れたお母さんが、買い物ついでに食事を済ませて「洗い物が出ないから楽でいい」と言う映像が流れ、そうだよねぇ、ゴミや洗い物の処理がまた面倒なんだよねぇと思ってみていたら、成城石井のグローサラント展開を紹介する流れになっていた。

 そこで目玉メニューとして作られていたのは、990円の和牛を使ったハンバーガーだった。トリュフを使っている上に、目玉感を盛り上げるためにパティを二枚も使っているという。うーん、とわたしは首を傾げた。なんか、求めているのはそういうのじゃないなぁと思った。まあ成城石井だからわたしには関係ない。

 気がつくと、ハンバーガーもカレーもラーメンも、そこそこ胃にもたれる歳になってきた。それでなくても子どものころから腸が弱くて、よく下る。外出時にあまり重いものを食べてしまうと、その後つらいことになる。

 忘れもしない、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を映画館に見に行ったとき、昼食に食べたエッグベネディクトのせいで、クライマックスで腹がぎゅるぎゅると下ってきてとてもつらく集中できないという悲しい事態になった。

 外食には気をつけなければいけない。思い返せば、『ミュシャ展』を見に行ったときもそうだった。パスタが思ったよりも腹にきて、帰りの電車の中で腹痛を耐えなくてはならなかった。

 値段とか好みとかだけで、外食の飯を選ぶと大変なことになる。わたしの胃腸は強くないのだ。自重しなければならない。そう思って、サンドイッチなどを選んでも、やっぱり下るときは下る。いったい何が原因なんだ、とわからなくなる。

 ああ美味いものが食いたいなぁ、と思っても、食ったら食ったで人間の体は色々めんどうくさいものですね。