後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

いつだって気分転換が必要だ

 やらなければならない、と思っていることになかなか向き合えず、つい先延ばしにしてダラダラとネットやゲームに時間を費やしてしまったとき。とくに用事があるわけではないが、せっかくの時間を有意義に過ごせず浪費してしまったと感じるとき。その罪悪感と劣等感で自尊心が傷ついてしまう。そんなことが、よくある。ダメ人間あるある。

 そうして落ち込んだとき、他の人はどうやって自尊心や自己肯定感を回復しているのかわからないが、わたしはとりあえず、飲食店に駆け込むことが多い。コーヒーを飲みながら本を読んだり、メモをとり思考を書き出し今後の予定を整理していくと、心が落ち着く。

 ただし、飲食店に行くということは出費が増えるということなので、なるべく抑えたい。家で気持ちを切り替えたり、集中できれば一番安上がりなのだが、それが難しいので強引に環境を変えて、思考を切り替えるのである。

 昔は、作家やライターが喫茶店やファミレスで仕事をする、という話にピンとこなかった。飲食店というのは、基本的にものを飲み食いするための場所で、周りには他の客もいて騒がしく落ち着かない場所ではないのかと思っていた。

 だが今では、老若男女、学生から中高年まで、ノートPCで作業をしていたり、ノートや書類をひろげている光景をふつうに見るようになった。わたしも最初は本を読むくらいだったが、次第に筆記具を持ち込んで書きものをするようになっていた。やってみると、周囲の客の話し声や店の雑音も、極端に大きくなければそれほど気にならない。要は、慣れだ。

 今日はマクドナルドに駆け込んだ。なにしろ、マクドナルドは安い。コメダや星乃がコーヒー一杯、四〇〇から四五〇円ほどするのに比べて、同じ四〇〇円あれば安いハンバーガーをおやつに付けてコーヒーも飲める。ありがたいことである。

 マクドナルドの安さは魅力だが、ひとつだけ懸念材料はあった。店の混み具合と、賑やかなお子様や若い方々がいらっしゃるかどうかだ。ふつうに会話を楽しまれているくらいなら気は散らないが、さすがにお子様が元気よく声を張り上げていたり、若人がおしゃべりに夢中になるあまり、声のトーンをどんどん上げてしまわれたりすると、ちょっと居辛くなる。それに対して、わたしが不満を抱く権利もないので、まあ、そこはタイミングと運任せである。

 今日は幸い席にも余裕があり、落ち着いて過ごすことができた。しかし、バッグから取り出して一旦椅子に置いたメモ帳が、シロップのようなものでべたつくなと思ったら、どうやら椅子が汚れていたのだった。まあ、これもしょうがない。よくあることだ。けして安くはない某店でも、ソファが靴跡のような泥で汚れていたことがあった。しかも、そのときは袋から取り出したおしぼりまで汚れていた。それに比べたらまだマシだ。

 そうしてちょっとしたトラブルはあったが、気分をリフレッシュして、周辺の店などにも寄り、すっかり暗くなってきたところで、また雨が降っていることに気づいたのだった。

 ちょっと前にもこんな失敗したな、と思った。予報でも夕方になると降ると言ってたのは知ってたのに、つい油断して時間を潰しすぎた。仕方ないので、また濡れて帰った。

 こうして書いてみると、我ながらほとんど同じようなことをしているだけだな、とせっかく回復した気分もちょっと落ち込むのだった。