後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

たまにコーラが飲みたい

 久しぶりにコーラを飲んだ。

 たまにどうしても、衝動的に、コーラを飲みたくなるときがある。

 そんなときは、近所の自動販売機に買いに行く。なにしろ近い。家から三分もかからない。コカ・コーラ、五〇〇ml、一五〇円。自動販売機の価格設定も店によってまちまちらしいが、とりあえずそこでは一五〇円だ。その隣にはコカ・コーラ・ゼロがあったり、コカ・コーラ・ライフがあったこともあったけど、今ではコカ・コーラ・プラス一七〇円が鎮座している。しかし、トクホといえども二〇円の差を考えてしまうし、そもそも衝動的にコーラを飲みたいときには健康のことは考えていないので、買ったことはない。

 でもコカ・コーラ・ゼロがあったなら、わたしはそれを買っただろう。カロリーが低いから、というわけではなく、なんとなく味が好きだから。ゼロは人工甘味料の味がして好みではない、という意見も聞くけれど、わたしの舌は「人工甘味料の味」というものがよくわからない。

 そこから五分ほど歩けばコンビニがあるので、ゼロを買える。だがコンビニは値段が高いし、衝動的に飲みたくなったペットボトル飲料一本のために、そこまで行く気も起きない。

 更に、別方向に徒歩一〇分くらいかければドラッグストアがあり、そこではコカ・コーラコカ・コーラ・ゼロも、一〇〇円くらいで買える。更にその先のスーパーマーケットへ行くならば、それより安い九十円以下だ。

 コーラは、遠くへ行けば行くほど、安くなる。自動販売機で買うよりも、約六十円も安く買える。三本買っても差額はたった三十円。そう考えると、自動販売機で買うという選択はあきらかに経済的でないし、一瞬バカバカしくも感じる。

 それでもわたしは自動販売機でコーラを買う。三分以内で買えるから。「飲みたい!」というそのときの衝動を、節約よりも優先する。

 家に戻り、蓋を開け、冷えた炭酸飲料を喉に流し込むときのシュワシュワとした気持ちよさ。最近はカフェオレばかり飲んでいたから、よけいにスッキリする。

 我が家でコーラを好んで飲むのは、わたしだけだ。他の家族は、コーラを含めた炭酸飲料は甘ったるくて好みではないらしい。そうだろうな。炭酸でスッキリったってそんなのは口当たりの幻想で、後味ははっきりと甘い。だがそれがいい

 毎日飲むとたぶん飽きるけど、たまに、月に一度とか二度とかそれくらいで、急にコーラが飲みたくなるのだ。