後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

ピーナッツ

 わたしはピーナッツアレルギーである。たぶん。

 たぶん、というのは、病院などで詳しく調べたことはないからだ。しかし、食べると喉や唇が痒くなってくるので、アレルギーなのだと思う。

 痒くなるとはいっても、多少不快なだけで、我慢できないほど酷いものではない。時間が経てばまったく通常通りになるので、健康面での不便もさほどない。だが、「食べると必ず痒くなる」ものは、積極的に食べたいとは思わない。子供のころは平気だったので、大人になってから変わってしまったらしい。アレルギーの話は、難しい。

 いつからそのような体質になったのかは覚えていないが、「あれ? もしかしてこの痒み、ピーナッツのせいなのか?」と自覚したきっかけは覚えている。親戚の、台湾旅行の土産物である。それは「竜の髭」と呼ばれる菓子だった。細い糸状の飴にピーナッツ等がくるまれている菓子だそうで、繊細な舌触りと甘さが美味しかった。

 しかし食べたあと、しばらくすると唇や口内、喉が痒くなってきた。それ以前にも似たような症状はあったのだが軽微だったので、わたしはそれをアレルギーとは捉えていなかった。だが、甘いお菓子を食べて、口の中が痒くなるというのはおかしい。しょっぱいものを食べたときに、たまにそうなるのはわかるけれど。

 ピーナッツがあやしいな、とそのときは心に留めておいた。その後、確認するためにあえてピーナッツを食べてみたら、やはり同じ反応が出たので、疑いは確信に変わった。以来、わたしはピーナッツを食べることは避けているし、家族もそれを理解してくれている。

 しかしたまに、うっかり食べてしまうことがある。

 今日は、たまたま家に残っていた小魚とナッツの小袋をとくに確認もせずにポリポリ食べていたら、ピーナッツが入っていたことに気づいた。前に似たものを食べたときはアーモンド入りでピーナッツは入っていなかったのに、今日食べたものは、アーモンドとピーナッツ、二種類のナッツが入っていたのだ。

 食後に何かつまみたくなり、小魚とナッツならヘルシーっぽくていいだろうと、何も考えず手に取ってしまったのが失敗だった。

 ピーナッツ、とくに好きだったわけでもないから、食べられなくても困らないのだが、たまに昔食べたピーナッツバターの味や、殻を剥きながら食べたことを思い出す。