後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

音楽を聴きたいとき

 テレビを付けたら『HANA-BI』をやっていたので、おもわず見てしまった。

 しかし、音楽がいい。聴いているとサントラが欲しくなってきた。

 わたしはサントラが好きだ。サウンドトラックだ。映画やアニメやテレビドラマや特番にゲーム、音楽が気になるとサントラが欲しくなる。サントラは、作業用BGMというやつに打ってつけなのだ。歌が入っていると、どうしても歌詞が思考に残ってしまうし。

 しかし、サントラも安くはないので、欲しくなったからといってホイホイ買えるわけではない。最近は熟考したあげく、年に一枚か二枚買うくらいだ。まあ、自分にとってサントラのよいところは長く聴けるということなので、コストパフォーマンスはよい。二十年くらい平気で聴ける。

 最近は、気になって調べてもサントラが発売されていないということもある。CDが売れない時代だからだろうか。それでも配信されていればマシなのだが。たまに欲しいと思ったアニメのサントラが、Blu-rayやDVDの特典だったりすることもある。世知辛い

 世の中には素晴らしい劇伴がたくさんある。なのに知らずに一生を終えるような音楽も多いのだろうと思うと、とても切ないし勿体ないという気分になる。昔は本とか小説とかに対してもそう思っていたけれど、最近はもっぱら音楽に対して思うようになった。

 本はあれだ。どうせわたしの人生何百年あったところで、理解もできないし覚えてもいられないものが殆どのような気がしてきた。本は自分の精神状態や思考力の調子がよくないと、あまり楽しめない。だが音楽は、逆に落ち込んでいるときや、何もしたくないときにこそ助けてくれる。(それでも鬱になったりすると、好きな音楽を聴く気すら失ってしまうのだが)

 昔聴いていたラジオ番組で、年末の大掃除のBGMには「ワルキューレの騎行」が最適だという投稿があった。たしかにやる気は出そうだが、逆に気が焦って追い込まれないかな、とも思った。しかし、自分にとってやる気の出るBGMが「これ」と決まっているのは便利だな、と思う。

 残念なことに、自分にとってのそのような定番BGMのようなものは、ない。落ち着いた曲が聴きたいときもあれば、テンポのいい曲がいいときもあるし、気分によって求めるものはバラバラだからだ。どんなに好きな曲でも、何時間もヘビロテしていれば、さすがに飽きてきて数ヶ月間を置きたくなることもあるし。

 音楽との付き合いというのも、なかなか安定はしないものだ。