後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

畳めども収納できず

 少し前にテレビを見ていたとき、片づけのコツのようなものをやっていたので、つい見てしまった。長年片づけに悩んでいる自分としては、少しでも有益な情報やアイデアが欲しい。

 「うーん、それはわかっているんだけどねぇ」と思ったのは、食器の片づけ方についての話だった。ついやってしまいがちだが、大きさや種類の異なる皿を重ねてしまうと、下になっている皿を使うとき、上に置いた皿をよけなくてはならないという一手間が発生してしまう。これでは効率が悪く使いにくいので、皿は一種類のみにして収納しろというのである。そして、なぜそれができないかというと、だいたい収納棚の棚板が足らないからなのであり、ならば買い足せるなら買い足し、なければホームセンターなどで自作するのもよい、と。

 「棚板の自作とか、もう片づけじゃなくてDIYの域じゃん、無理だよ……」と、わたしは悲しくなった。

 だいたい、食器に限らず収納のための棚というものは、棚板が圧倒的に足りない。収納の理想としては、「物に合わせて、使いやすいように収納する」べきなのだろうが、現実的には「スペースに合わせて、なんとか物を収納できるようにする」のが精一杯なのである。

 まだ部屋に本棚というものがあった頃も、スペースには余裕があるのに本のサイズに合わないので、本を直接積み重ね、取り出しやすいようにその間に厚紙を挟んでいたことがあった。安物だったせいか、夜中でもちょっとした振動でカタカタと音を立てて、わたしの睡眠を邪魔したものだ。

 収納用の棚を買わなくてはならないと何年も悩みつづけているのは、部屋に棚があったときでも、上手く収納できていたという成功体験が皆無だからである。棚を選別する指針がないのだ。

 たぶん、似たような悩みを持っている人は多いのだろう。本屋に行くと、よく収納を特集したムックなどを見る。いや、自分が気になっているからそれらを見てしまうのかもしれないけれど。だが、わたしはそれらの本を買ったことがない。ペラペラとめくってみるだけで、なんかゴチャゴチャとしてて、疲れるのである。

 収納や片づけに楽しみや、やり甲斐を見いだせる人なら、そうした雑多な情報も見ていて楽しいものなのかもしれない。だが、わたしにとっては、それは苦痛であまり向き合いたくない義務なのだ。できれば、自分に有用な情報だけ欲しいし、買って「役に立たなかった」と失敗もしたくない。

 だが、自分にとって有用とは、どのような情報なのだろうか。

 思い返してみると有用だったのは、洋服の畳み方と、レジ袋の畳み方だろうか。収納ではなく、収納するものをどのような形状に統一するかという方法の情報なのだが。ルールが決まると、迷うことがなくて作業が楽になる。

 しかし、そうして何年間も溜めこんだレジ袋をコツコツと畳みつづけ、コンパクトにしたのはよいが、そのレジ袋をサイズ別に、出し入れしやすく収納するという方法が確立していないため、部屋のあちこちに畳んだレジ袋が散らばっていたりする。