後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

新番組の季節

 忘れかけていたが、四月といえば新番組の季節でもある。ドラマでもアニメでも、面白いものがあれば見たいとは思っているが、最近はなかなかチェックしきれない。加齢で好奇心が低下しているのもあるだろう。

 もともと放送前に情報収集をするほどの興味もないので、テレビで直接その日の番組一覧を眺めて、視聴するかどうかを決める。一昔前までは、「せめて三話までは見てから判断しよう」みたいな感じだったのに、今では「一話で合わなかったらもういいや」と思うようになった。

 集中力が低下しているので、「今はあまり面白くないけど、そのうち面白くなるかも」という期待感だけで番組を見続けるのが、苦痛になってきた。しかも、それで1クールなり2クールなり付き合ってみて、「……自分には合わなかった。見なくてもよかったな」とガッカリしてしまうことが続くと、「もういいや、そこまで無理して見なくても」という諦めに気分が偏るのだった。

 昔は「最初は面白くはなかったけれど、あとから盛り上がって面白くなった」と感じる作品がいくつかあったものだが、最近は「一話で合わないと思ったら、だいたい最後まで合わない」という傾向になってきた。これは、世の作品が変わったのか、それともわたし自身の感じ方が変わったのか、どちらが大きな要因なのかは、はっきりしない。

 バラエティーは、ほぼ見なくなった。誰だかが言っていたような記憶があるが、テレビのバラエティー番組というものは内輪の文脈で出来ているので、一度そこから離れてしまうともう楽しめなくなってしまう、と。それはあるなぁ、と思う。

 なんというか、ノリがもう、わからない。ついていけないし、面白くない。面白がっている空気感そのものが、非常にきつい。ただ、これはわりと若い頃から感じていたものなので、自分が歳をとってついていけなくなったというだけではないと思う。

 バラエティー番組に限らず、共通の文脈でもって読み解くことを自然に要求してくる空気というものは、学校の教室のそれだな、と考える。昔から、そう思っていた。集団というものに馴染むのが苦手な人間なので、そりゃその手の空気感が得意なわけはないのだった。

 その点、新しいドラマやアニメというものは、一応初見の人を意識して作られているものだから、バラエティー番組よりは、まだ見やすいと感じるのかもしれない。