後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

服の夢

 夢の中で、何度も繰り返し衣服にまつわるトラブルに遭ったのは、この季節の変わり目に着る服に悩んでいるからだろうと、目が覚めてから考えた。

 新品の白い服を着たまま、なぜか風呂掃除をしなくてはならなくなり、ビシャビシャに濡れて手入れに困ったとか、変なデザインの服だなと思ったが、着てみたら自分にピッタリして欲しくなったが買えなかったとか。そんな内容の夢を、いくつか見た。

 最近は暖かい日も続いた。というより、ちょっと暑いくらいだったので、まだ冬物をメインにしているわたしは困っていた。基本的に、わたしの衣服には「春物」というものがない。「秋物」もない。「春秋兼用」となっている。つまり、夏と冬の間の微妙な気候を適当にやり過ごせればいい、というコンセプトである。そこにお洒落心というものが介在する余地はない。

 そしてそれらの服は、選択肢がない。数も少なく、着回しも利かない。改めて買いに行く気力もないので、ここは手元にある服でどうにかしたい。しかし心細い。自信がない。もう服のことなんかで悩みたくない。だからこそ、悩んでしまう。

 そんな心理状態が見せた夢なのだろうか、と分析する。

 しかし、もうひとつの解釈もあった。

 昨日は風が強かった。洗濯物を、はやく込むべきだったのだ。だが、干してある洗濯物を取りに行ったときはもう手遅れで、いくつか下に落ちていた。「あー、汚れてたら洗い直すしかないかー」と、わたしはショックを受けながらそれらを拾いあげた。

 落ちてからそれほど時間も経ってなかったのか、完全に乾いていたのが良かったのか、見たかぎり汚れは確認できなかったので、わたしは「もうめんどくさいし、ちょっと叩いて埃落とせば、大丈夫じゃね?」と、判断してしまった。

 これが負い目になっていたのかもしれない。

 とくに、白くて清潔な服を着た自分が、それを濡らして汚して、その始末におわれるなどという状況は、「服を洗う手間」を忌避したものとも解釈できる。わたしは様々なトラブルに巻き込まれる夢というのは何十年も見ていたが、このような衣服に関する夢を見たのは、稀だった。もともと服にはあまり関心がないのだ。ということは、服のことで何かひっかかりがある出来事があったからこそ見た夢だ、という可能性が高い。

 それがわかったからといって、どうということもないのだが、自分ではスッキリできたのでよしとしよう。しかし、服のことは考えたくない。