後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

いつ髪を切るか

 そろそろ、髪を切りに行くべきなのだろうか、と考える。

 前に美容院に行ったのは、たしか去年の五月か六月だった気がする。母の行きつけの美容院で、百貨店の中に入っていた。買い物ついでに、わたしも便乗して切ってもらったのだ。しかし百貨店はその後なくなり、店は同じ市内のどこかに移転したらしい。

 母は、今度は駅前の安い美容院に行っているらしいのだが、そこで紹介で割引になるサービスをしているので、利用するかと聞かれたのだ。場所も近いし、まあ切りたくなったら利用してもいいかなと思った。しかし、髪の切り時を自分で判断するのも難しいのだ。

 だいたい、五月や六月に行くことが多かったのは、それ以後が本格的に暑くなってくるからだ。髪を切って、さっぱりとしたくなる季節である。しかし、わたしの場合は、あまりさっぱりというわけにもいかなかった。なんといっても、くせ毛なのである。くせ毛は、短くしてしまうとかえって跳ねて収拾がつかない。

 一昨年に行った美容院で、思い切って短くしたい気持ちもあると話したのだが、美容師に反対されたのだ。まあ、そりゃそうだな、とわたしは納得し、結局それほど切らずに整えてもらったのだった。

 いっそのこと、ストレートパーマにすると楽ですよ、と言ってくれた美容師さんは、けっこう年長な女性で、信用できそうだった。「楽」というアドバイスを即座にくれたということは、わたしが面倒な髪の手入れなどできない人種であることをすぐに覚ったのであろう。それは、とても正しかった。

 しかし、経験上わたしは、ストレートパーマもさほど長くは保たないのだということを知っていた。そのためにお金をかけるのもどうかな、と躊躇する。昔だったらともかく、今はあまりそういうことに凝る気が起きない。

 そして去年は、それでも思い切って、少し短くしたのだ。それはそれで軽くてよかったが、やはり髪のまとまりには不安が残った。そして一年が過ぎ、だいたい同じくらいに伸びた頃には、もうその頃の気持ちを忘れている。

 どうやったって、時間が経てば髪は伸びるし、パーマは落ちる。身なりを整えるということは、自然の摂理に抗い続けるということで、際限がない。際限がないからこそ、市場として大きくなっているのだろう。

 今年はどうしようか。あまりに伸ばしっぽなしというわけにもいかないし、初夏くらいには行っておくべきなのではないかとも思う。しかし、いつものようにさほど短くもせず、パーマもかけず、あまり変化のない感じで終わるんだろうなと思う。