後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

過去をふりかえってはいけない

 気がついたら、四月も終わりに近づいていた。そしてゴールデンウィークである。グラブルがまたキャンペーンを始めてしまったので、「次の十天に備えて、周回しなくちゃ……」と、キャラとジョブの育成を兼ねつつ、古代布を集めていた。

 しかし今は古戦場という団イベなので、これで上位に行く人ほんとうに凄いな、と思う。わたしは3凸用の天星器を集め、今回でようやく気づいた個人貢献度の勲章をもらうくらいで精一杯だ。

 団体対抗イベントは、ハマると熱いし面白い。これはわかる。昔は自分もやっていた。やっていたからこそ、思い返すと色々黒歴史的な記憶があるのである。もうそういうのはいい。一人でマイペースにいきたい。

 いやしかし、でもまさか、ゴールデンウィークなのに、わたしは本当にソシャゲだけでこの時期を終えるのか。その可能性はおおいにあり得た。だいたい、去年だってそんなに面白いことはしていない。

 というわけで、去年はどうだったかふり返ってみるために、月の出費を表にしたものを見直してみた。うん、ちょっと大きな本屋で本を買ったくらいで、他は通販でまとめて買っている程度だ。つまり、行楽的なことは何もしていない。しかも、おそろしいことに気づいてしまったのだが、そのときに「たまには勉強のために、あまり買わない分野の本でも買ってみよう」とチャレンジ的に購入した、新書二冊をまだ読み終えていないことを思い出してしまった。なんてこった。

 文具もけっこう買っている。お試しに買ったペンとかも、これも近いこなせていない。こうして一年前の過去をふり返ると、どんどん落ち込んでくるぞ、すごい。「わたしは何をやっていたんだ……なんで生きているんだ……」と体が竦むような心地すらしてくる。精神によくない。

 でも六月には、上野の「大英自然史博物館展」へ行っているから、まだ何かそういう文化的なものに触れたいという意欲は残っていたようだ。しかし、思い返すとたしかその日も「うう……興味あったけど先延ばしにしていたから明日が最終日だし、行かなくちゃ……」と、重い腰を上げたから時間が遅くて、気になっていたグッズもなく、疲れて帰りに寄った昼食や飲料も高くついて、自分の計画性のなさに落ち込んで終わったのだ、そうだった。

 こうして、行ったはいいものの、はたしてこれが何か自分の実になったのか、衝動的に散財しただけだったのではないかという疑念と精神的疲労が蓄積していったのだ。

 いけない。あまり過去をふり返ってはいけない。いいじゃないか、ゲームで終わっても。有意義に文化的に生きなければいけないという圧を自分に課すからつらいんだ。他の人がどんな豊かな人生を送っていようが、自分には関係ない。気がついたらゴールデンウィークなんてすぐに終わっているさ、大丈夫。(大丈夫じゃない)