後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

天気はよかった

 今日は天気はいいが、風が強かった。「風が強いなー」と思いつつも油断していたら、洗濯物のタオルが落ちていた。しかも、屋根からの排水を受け止めている盥の中に落ちて、ぐっしょりと濡れていた。

 この部分も我が家の構造的な難所であり、水を流していたところをリフォームをしたときになぜか埋めてしまったので、いちいち盥を下に置いて手動で溜まった水を処理をしなければならないという、意味不明なことになっている。しかも、強風の日に洗濯物が落ちると、なぜか高確率でこのスポットに引きよせられて濡れている。変な吸引力でも出ているのか。

 昼食は、昨日の残りのスープを、スパゲティーのソースにして食べた。鍋を開けると残りのスープがあったのだが、スープとして飲むには汁の量が足りず、そのくせ具はけっこう余っているという中途半端な状態だったので、ソースにするにはちょうどよかった。幸い、トマト味のスープだったために、ケチャップで味を足すこともできた。肉も野菜も残っていたのもラッキーだった。たまに、野菜滓だけが残っていて、肉は皆無という状態もありうる。

 というわけで、金もかからず、手間もかけず、肉と野菜と炭水化物とがそろった昼食をとれたというだけで、人間としての尊厳が多少は守られた気分になった。

 家族はどこかへ出かけていたらしく、土産に菓子をもらった。「ネモフィラの丘」というやつである。つまり、まあ、ひたち海浜公園である。菓子はネモフィラの花をイメージしたのか、ほのかにブルーベリーの風味のする餡が入った菓子だった。青いということしか共通項ないけど。

 食べたものを記録するときに、うっかり「ネモフィラの兵」と書いてしまった。なんだよ、兵って。普段、丘という字を書きなれていないから。

 他にはネットの話題を見ながら、ジャンルコードとその無自覚な抑圧についてと、少数派のなかの多数派と少数派の対立問題などをつらつら考えていたが、それほどまじめな話ではない。自分の好みの作品が、「Aジャンルっぽくない、Bっぽい」「Bジャンルっぽくない、Aっぽい」という矛盾する評価によって引き裂かれ、行き場のなくなった場合には、どこに居場所があるのだろう、みたいな話だ。

 どんなにマイナーなジャンルであろうと、その内部では多数派の嗜好というものがどうしても優位になり、「王道」「正道」という評価をされやすい。そこから外れると次第に「ジャンルっぽくない」と言われるのだが、じゃあ他のジャンルの正道足りうるかというと、そういうわけでもない。でもそういう作品も必要じゃん。……みたいな。

 こうして文章にしてしまうと、逆になんだかよくわからなくなってくるし、上手く伝えられる自信もない。だからだいたいのことは脳内で済ましてしまい、明文化できずに消えていく。

 それに、文章にしたらわりとありふれた、平凡なものにしかならないのだ。だいたいのことは、わたしより賢い先人が、もっと具体的で本質的で深いところを掘り下げているはずなのである。