後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

日曜日だった

 今日もまた自分の思い込みで間抜けな失敗をしたという話です。

 オチを先に言ってしまうと、今日は日曜日だというのに、なぜか月曜日と勘違いしていたのだった。月曜だと思い込んだわたしは、いつものようにジャンプを買いにコンビニへと出かけたのである、雨のなかを。

 一番近くにある、いつものコンビニ。当然ながらジャンプは置いてないわけで、しかしこのときのわたしは、「あー、この店はたまに売り切れているからな-」と疑いもしなかったのだ。

 そこからとぼとぼと、二軒目のコンビニへと歩く。このときはまだ軽い気持ちだった。だいたい一軒目のコンビニでジャンプが売り切れているときも、二軒目のコンビニでは残っていることが多かったし、そっちの店の方が昼食の品揃えも期待できると考えていた。

 しかし、当然置いてない。日曜だからね。なのにわたしは、まだ気づかなかった。雨のなか、かったるいけど仕方ない。久々に運動すると思って、この先のスーパーかコンビニに行こう、と。

 雨で濡れたズボンが腿にひっついたり擦れたりして痒くなってきたが、我慢する。そしてスーパーが近づいてくる。雨だというのに、いつもより客の出入りが盛んな気がした。店内に入ると、やはり賑わっている。売り場をぐるっと眺めて、子連れの家族とかが目に入る時点で、わたしは気づくべきだった。しかし、頭の中が「ここにジャンプは残っているかどうか」で一杯になっていたわたしは、自分を疑うという思考が働かなかったのだ。

 雑誌売り場を眺めると、子どもらが立ち読みでもしていたのか、微妙に荒れている。そもそも、スーパーの雑誌売り場なので「あったらラッキー」くらいに思っていたわたしは、そこでも「まあ、しゃーない、次の店に行こう」と判断してしまった。

 そこからまた、ちんたらと歩き、途中でやっと疑いを抱いてきた。「このままだと、逆方向にある駅前まで三十分歩かないとジャンプが手に入らないのでは……」と考え「いやいや、ここまでジャンプが店にないなんて今まで一度もないぞ。そういえば、さっきのスーパーも人が多かったし、小学生くらいの子もいたし……まさか、やっちまった? 日曜……あれ? 昨日は何曜日だっけ。昨日が日曜日……ではない?」

 次のコンビニに到着するまでには、わたしはわたしの失敗に気づいていた。なんという間抜け。なんという恥ずべき日常感覚のズレ。と、自分の怠惰にひっそりと羞恥を抱きながら、ようやく見えてきたコンビニに入る。もう、さっさと昼食を買って帰ろう、と心に決めて。

 そこでわたしは、ハムと野菜のサンドイッチ、明太パン、ティラミスを買った。帰りは、店のある通りから離れた、母校である小学校沿いの道を歩く。通り過ぎた学校は、しんとしていた。そりゃそうだ、日曜だからね、とわたしは改めて自分のミスを確認した。

 久しぶりに散歩のようにたらたらと歩いて、道中、飽いた脳みそでまた無駄なことを色々考えた。それは、見知らぬ誰かに攻撃されたときに必要な、妄想の弁明や反撃のようなものだった。家に帰ったときには、すでに三時半になっていた。