後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

やはり感想は難しい

 今日は月曜日なので、無事にジャンプを買いました。

 最近はめっきりジャンプ感想を書いていないけれど、あれはネタがないときの苦肉の策なのでしょうがない。三週ぐらい読めずに積んでしまうこともあるけれど、一応ぜんぶ読んでいる。感想自体はなくもないけれど、言語化するのは難しい。とりあえず、「ハイキュー!!」目当てで買っているのは変わらないけれど、最近は「呪術廻戦」が楽しみです。

 だいたい、わたしが素で感想を吐き出すと、ろくなことにならない。基本的に、褒めるのが下手だから。好きな作品でも、感情のままテンション上げて好きなところを褒めちぎるようなアクションがとれない。暗い中年オタクなので、自分がなぜそれを面白いと思ったのか、また逆に引っかかったところはなぜなのか、みたいな個人的な分析を延々とやるのが好きなのだ。

「あの○○って作品、なんか合わないなって考えたんだけど、よくよく読んでみるとキャラの内省で解決するってパターンが殆どなんだよね。作中で社会制度の不備みたいなところ突っ込んでいるのに、作者がそのテーマ扱い切れてないから、キャラが内心で解決すればそれでめでたしめでたし、みたいになっちゃってる感じで――」

 みたいなことを、語り出すタイプである。

「□□はさ、最初主人公がマイノリティーとして出てくるから、マイノリティーの話をやると思ってたら、あっさり序盤でマジョリティーとしての力を手に入れちゃったじゃん。いや、それはいいけど、だとしても序盤に主人公の行動原理の背景として出してきたマイノリティー設定が、それきり一度も本編で触れられないってのが気になってさー」

 みたいなことを。

「△△、ようやく盛り上がってきたけど、なんでアレをもっとはやくできなかったのかね。××とか出す必要あったの? あとこの作者、基本的に人間観が合わない。なんか、キャラに多面性をもたせるためだったらしいけど、前作のあのキャラの発言、ただのゲスで引いたわー。多面性って、わざわざキャラに露悪的な言動をさせることでしか表現できないのかね。今作のあの悪役も、もっと上手く使えば面白そうなのに、薄いんだよ」

 みたいな、ことを……。

 思い出していたたまれなくなってきたので、褒めていたパターンを思いだそう。

「あのシーン、よかったね。原作にはないオリジナルらしいけど。◎◎たちと※※の対比にもなってたし、その後の展開知っていると切なくて。その分、コメディー部分が削られちゃったけど、シリアスな演出になってたからしょうがないね。でもあのシーンで場所がアレだったのは、作画節約のためだよねー。ネットで感想見たら、あの台詞がわざと大袈裟に言った台詞だって理解されてなくて、新規の人に真に受けられてたんだけど、◎◎リアクションしなさすぎだったからなぁ。全体的に演出は丁寧だけど、もうちょっと会話劇として面白みが欲しいよね」

 あかん。褒めてない。妙に細かいところを突っ込んでいる。

 普段、知人としゃべくってるときはそんな感じなので、やはりその内容はネットで明文化しない方が平和だろうと思える。絶対に誰かの逆鱗に触れそうだ。

 いや、もうちょっと褒めてたパターンなかったっけ?

「☆☆の何がいいって、クズとクズの正面対決なところだよ。どっちも正しくないし、誰も幸せにならない。でもあのラストはその抑圧されたエゴとエゴがようやく真っ向からぶつかりあうカタルシスがある! そして、そのカタルシスの向こうには、どっちにも明るい未来はないんだよ。それがわかっていて、最高潮のところで終わる! それがいい」

 ああ、感想は難しいな。