後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

スースーするシャンプー

 我が家に、新しいシャンプーとコンディショナーがやって来た。やって来たというか、母が試しに買ってみたのだという。何が「試しに」なのかというと、ミントの清涼感で頭がサッパリするタイプの洗髪料なのだという。

 なるほど、夏に髪を洗うのは、暑くて怠い作業だ。そこで少しでも涼しげになるようなシャンプーを使うというのは、悪くない選択だ。実は昔も、一時的にそのようなミントのシャンプーを使っていたことがある。頭皮がいくら清涼感を得たからといって、それで汚れが落ちるわけではないので、洗髪料としてはあくまでオマケの効果ではあるが。

 ちなみにわたしはズボラなので、もう最近はシャンプーしか使っていなかった。どうせくせ毛なので、リンスだのコンディショナーだの凝ったところで無駄、焼け石に水と諦めきっている。

 しかし新しいものがあれば、一応は試してみたくなる。

 洗っている最中は、あまり清涼感は感じなかった。しかし、鼻に抜けるミントの香りで、頭より先に鼻の奥がスースーしてきた。髪を洗っているのに、鼻の通りがよくなってくる。おかしい。

 シャンプーを洗い流すため、シャワーで湯をかぶったとき、ようやく頭皮が涼しさを感じはじめた。

 というか、いや、これ、なんか……自律神経がおかしくなって寒気がしたときのような、不自然な清涼感だな、と正直思った。たしかにスースーする。頭がひんやりする。しかし、あまり心地よいという感じではない。とにかく感覚的に不自然、なのだ。

 ミントと柑橘系の混じった匂いはわりと好みだったが、慣れない違和感に笑い出したくなる。しかもコンディショナーの方は、洋梨の香りだ。

 ちょっと待て、柑橘系の次に洋梨って、そんなに頭に匂いを被せてどうするんだ。柑橘系と洋梨と、最終的にはどっちが勝るんだ。そんな疑問が頭に浮かぶ。

 ここ数年、無香料のシャンプーを黙々と使って髪を洗っていたので、いきなり情報量の増えた洗髪体験が新鮮だった。

 結果としては、なんか色々複雑に混じり合った、ミントでも柑橘系でも洋梨でもない感じの香りが残った。意味がわからない。

 しかし久々にコンディショナーというものを使用したので、いつもより少しは髪のまとまりがよくなったような気もする。気のせいかもしれないけれど。