後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

一年

 このブログを始めてから、とうとう一年経った。

 というわけで、ここで一旦休止しようかなと思ったわけである。きりがいいし。

 とりあえず、毎日千字程度の文章を書くという習慣をつけてみたい、という最初の目標は達成されたと思ってもいいはずだ。しかし、実際にやってみると、一年というのは長いのか短いのかわからない。

 世の中には、「最低でも十年」みたいな、厳しいことを言う人もいるわけだし。「石の上にも三年」という諺から考えると、まだ三分の一と考えることもできる。

 しかし、目的もなく方針もなく、気儘で自由と言えば聞こえはいいが、とくに何かを書き残したい熱があるわけでもなく、ひとを楽しませたり喜ばせたりするわけでもなく、世の中の役に立つ情報を発信するわけでもなく、ただ面白みのない個人がひたすら日常のしょうもないことや内省をひねり出してるだけのブログとしては、充分な気もした。

 最近ツイッターで、「ブログも内容や質にこだわらず、毎日更新すれば上達するし、評価ももらえるようになる」というような呟きがわりと拡散していたのを見て、つい、「ま、『そーいうのは嘘だよ』と確かめるためにブログを持続していたようなところがあるよなぁ」と、思ってしまった。

 文でも絵でも、上達するにはそれなりの理論に則った反復が必要だし、ある程度の評価を得るには人間の信頼関係を構築する必要がある。そのどちらも疎かにして、ただダラダラと続けただけで得られるものなど、あまりない。

 とはいえ、最初は書くのに苦労していたところも、半年を過ぎればだいたい慣れてきてスピードも上がり、書くということへの抵抗が減ったのは確かな成果だとは感じている。

 ちなみに、ここ一ヶ月のPVは614、一日平均約20、といった感じだ。個人的な感覚としては20もあるのかという感じだが、フォロワー数一桁のツイッターアカウントのインプレッションよりも、断然少なかったりする。

 とくに何の工夫もなく、今の自分にできるやり方で毎日ブログを継続するというのは、だいたいこんな感じかぁ、という結果は得られた気がするのだ。

 それに、これはわたしの性格の問題なのだが、やはり思うところがあっても、書けない物事の方が多すぎるのだ。最初はブログを始めてみれば、ネタのために何か活動的になったり、前向きになったりしないだろうかと思ったこともあったけど、まあ、そんなことはなかった。

 思い出してみれば、「やる気を出すために、まず道具を揃えよう」と買ったアレやコレを、散々無駄にしてきた人生である。ブログを始めたくらいで、その基本的な生活態度が変えられるはずもなかったのだ。

 もしかして、これを週一くらいのスパンにすれば、また違う景色が見られるのだろうか、ともちらりと考えた。毎日、という縛りを自分につくってしまったから、逆に視野の狭いブログになってしまったんじゃないか、とか。

 しかしまあ、一年は続いたのだ。続けられた、という思い出ができただけでもよしとしよう。