後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

線画はつらいよ

 えー、わたしは趣味で細々とお絵かきをしている人なのですが、デジタルでお絵かきするのに一番つらいのが、線画を描くという作業なんです。今日はそういうお話です。

 

 

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 ↑自分にしてはがんばって描いた。

 ソフトはCLIP STUDIO PAINT。サイズは300dpi、約2000pix。使用したブラシは、顔は「薄い鉛筆」だったけど、途中から気が変わって「丸ペン」。ベクターレイヤーで、はみ出した線を消去したり、細さや太さを微調整。

 

 デジタルお絵かき、もう十年くらいはやってるのに、この程度の線が引けるようになったのが、つい最近のことである。

 なんでそんなに長い間描けなかったのかというと、描きはじめた初期はPCのスペックも低く、ソフトもタブレットについていた無料ソフトのみで描いてたから。当時はSAIなど手頃なものなくて、五万とか十万とかするソフトを趣味のためだけに買う余裕はなかった。

 あと、単純にデジタル絵を描くための情報や知識も足りなかった。誰とも交流せずに独学で細々とやってるうえに、調べ物も苦手なのだから救いがない。SNSというものができてから、ようやくその手の情報に触れるようになったくらいの情弱。

 もう一つ、病んでたからという身も蓋もない理由もある。そのために数年間、お絵かきをするという気力や楽しさが根こそぎ失われていた。描いても楽しくも面白くもないのだから、そら画力はどんどん落ちていく。もともと上手くもなかったのに。そうなると、余計にお絵かきする気力なんてなくなる悪循環。その後更に環境の悪化で、もうやめようかと思っていた。描く気が戻ってきたのも、ここ最近のことだったり。

 

 タブレットはintuos4。上に、多少のざらつきのある下敷きを敷いて、エストラマー芯を使用。アナログのように、ペン先を紙にひっかけてストロークをコントロールしていた感覚では描けないというのが、デジタル線画のつらいところ。おまけにデジタルは縮小拡大も自在なために、絵のサイズが感覚的につかめないのもつらい。

 

 で、以下のことを色々試して、なんとかここまできた。

  • タブレットの設定を変更する。(筆圧検知やマッピング
  • タブレットの芯を変更する。(標準芯だと滑りすぎるので)
  • タブレットの上に下敷きを敷く。(表面に何か敷かないと滑りすぎる)
  • タブレットの角度を変える。(タブレットの下にタオル等を敷いて調節する)
  • 用紙サイズと解像度の設定を変更する。(小さすぎるとよくない)
  • 自分に合ったブラシを探して試す。(ほぼジプシー状態になり泥沼に陥る)
  • 環境設定でブラシのカーソル形状を変える。(ペン系を三角矢印の左上にしてる)
  • 左右反転等をショートカットキーに登録し、キーの回転(R)と合わせて描きやすい角度に変更しながら作業する。

 あとは慣れだ。たぶん。

 タブレットのペンがほぼ選択肢なくて自分の手に合わないんじゃないかとか、モニターも古くて小さいから余計に描きにくいんじゃないかとか、他の原因も探せばきりがないし、どうがんばっても結局、指は痛くなるし、目もしょぼしょぼしてくるし、肩も凝る。

 そして疲れきったあとで「……何やってたんだ自分」と呆然とする。

 それでも一度覚えた趣味というものは、なかなか捨てられないものであります。