描くというよりは、塗って削る
九月に入り、季節はすっかり秋めいてまいりました。窓を開けると、涼しい風と共に流れてくる蝉の声が、どこか夏の名残のようにも思えます。
……とか言ってても、どーせそのうち暑くなるんだろまた! 騙されないぞ!
ここ二日ばかり、寝るとき夏用の上掛けしかしてなかったので、中途半端な時間に目が覚めると足が冷えてて寒かった。この季節に寒いってなんだ。理不尽だ。
こんなに外出には良い陽気の日曜日なのに、わたしは今日もいつ完成するかもわからない、完成しないような気がする絵を描いていた。
……。他にも色々描いてたんだけど、塗りにしろラフにしろ、ひたすらグリグリ塗って消して、削ってぼかして、自分の目で見てなんとなくいい感じになるまで試していくやり方なので、時間がかかる。
時間はかかるし終わらないけど、まあ自分はやりやすいから良いのだ。描いても描いても、まったく思ったような形にならないときが一番つらい。そうなったら、しばらく置いて後から客観視できるようになるまで待つしかない。
ほんの数ヶ月前に描いた絵が、見るに堪えないものになってるあの現象って何なんでしょうね……そして気を抜くとまた描けなくなっていたりするし。