半角?の句点に悩む
最初はかるい好奇心だったのに、色々と調べはじめると、本末転倒の泥沼に陥ることって、ある。あるのだ。
細かいところまで知識を仕入れて知りすぎると、今まで何も疑問に思わず受け入れていた些細なズレが、どうしても気になってしまうってことが、ある。それを知らなかった、気にしなかった自分には、もう戻れない。
具体的にいうと、一太郎を弄っていたのである。そして気づいてしまったのである。
「あれ……どうして、カギ括弧の中の句点が、半角になるの?」と。
いや、サンプルとして青空文庫からもってきた、「ローゼン」という小説の一部分なんだけど。昔の小説って、カギ括弧の中に句点(。)が入ってたりするじゃないですか。最初はまったく気にしてなかったけど、よくよく見ていると、なんか字がずれてるな、と思ったんですよ。で、よく見てみたら、こうなってた。
自分が使うときは、たぶん括弧の中に句点は入れない。だからそんなに気にしなくてもいいのかもしれないが、気づいてしまったからには気になる。わたしは今、そういう状態だ。
困った。こんなことで悩みたくなかった。
ただでさえ、買ったはいいが使いこなせていないのに。
もちろん、ATOKが半角にしているわけではない。全角である。他のソフトにコピペしても、全角である。そもそもコピペ元も、全角である。消して打ち直しても同じである。だが一太郎では、半角っぽく詰まって表示されるのである。
詳しい人なら何か理由や原因、対処法を知っているのかもしれないが、わたしにはまったくわからない。どのように調べればいいのかもわからず、もう面倒くさくなってきた。
これに対処しなければ困るというような事情も、わたしには一切ない。ないのだが、気づいてしまったからには、やっぱり気になる。モヤモヤする。
じゃあ、句点のうしろに半角スペース入れてみるのはどうだ? と思ったらコレ。
「……なんで今度は空きすぎるの? 意味わかんない」という結果になった。
えーい、こうなったらもう自棄だと、今度は句点の前に半角スペースを入れてみる。
「あ……そろった」まさかそろうとは思ってなかったので意外だった。しかし、これも間の抜けた隙間ができてしまうので、格好悪い。
他にも、句点を「横二倍」にして表示するとそろうけど、これも当然のように見栄えが悪い。カギ括弧の後ろに半角スペースを入れるのが無難かもしれないが。
そしてコレが、「半角の句点を一八〇度回転させて後ろに半角スペースを入れる」という、なんかもうわけわかんないやり方で試した結果である。(一八〇度回転させないと、縦書きはおかしな表示になる)
なんなんだ。なんでこういうことになるんだ。わけがわからないよ……。
そんな無力感に苛まれつつ、あまり意味のない作業を深夜までやってることに悲しくなってきたので、せめてこうしてネタにすることにしたのだった。