後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

『GODZILLA 怪獣惑星』の感想

 見た。えーと、『シン・ゴジラ』は見てそこそこ楽しんだけれど、もともとそれほどゴジラに思い入れもないので、虚淵脚本でなかったら見に行かなかったと思う。

 感想に困るのは、話が終わってないからだ。聞いてない。三部作だとか聞いてない。(見終わった後、感想を話した知り合いに教えられて知った)案の定、スタッフロールの途中で起ち上がって帰っちゃう人がいるんだけど、あの人の中ではアレで終わったことになってしまっているとしたら、惨くない? と、他人事なのに心配になった。

 まあ、その続きあるなら見ます。その気はあります。でも「えぇー、この状態で続くのかよぉ」と、あまり肯定的でない気分にはさせられた。関係ないかもしれないけど、『アルドノア・ゼロ』の引っ張り方とか、まったく納得してなかった派なので。

 でも、ハルオが可愛かったら許す。最初はいかにもな感じの白い神官が気になって見ていたところあるけれど、気がついたら、なんかハルオが不憫で健気に見えてきたので、わたしには合ってたんだろう。そう。そういう嗅覚で楽しむしかなかった。だって話はこれからだから……。

 で、まあ見ていて、状況の閉塞感であるとか、ハルオのキャラクターとか、そこらへんは概ね満足なんですよ。なんというかこう、勝手に言えば、一種の保守的なロマンであっても、「人間の尊厳」を信じようとしているキャラとか作品は、嫌いになれない。しかし、それがゴジラにマッチしているかどうかはわからん。ゴジラ作品、ほとんど見てないけど、なんかアレは日常破壊のカタルシスなんだなぁと思っていたので。この『GODZILLA 怪獣惑星』は、もう最初っからドのつく非日常だということ自体に「あれー、ゴジラなのになー」という感はあるんですよ、自分にすら。

 まあ、暴力の塊であるような暴走的な巨大生物に、圧倒されて追いつめられて、そのなかで人間が奮起して、でもやっぱり儚く散っていく、みたいな諸々(現実と混同してはいけない類のヒロイズム)はちゃんと堪能できた。個人的には。(しかしほんと他人がどう感じでどう思うかは知らん、わからん)

 しかし、やっぱりどうにもなー、と思ってしまうのはべつにこの作品に限らずなんだけど、組織の上層部が軒並みオッサンで、女性は皆無で、いても添え物のようなヒロインとか、どこか古臭いのは見ていて白けた。何か意図的に、設定的にそうなっているとしても、べつにそれは面白く見られない。まあ、たぶん女性キャラは次回作以降増えるんだろうけど、そこも正直不安材料ではある。

 だってさー、二万年後の人類が、いかにも記号的なアニメ美少女だったりしたら、わりと世界観ひっくり返っちゃうんだよなぁ、悪い意味で。うっ、『翠星のガルガンティア』を思い出す……すまん、コレもちょっと自分の中での評価が……惜しくて、つらい。

 そんな感じで、まあ人間を信じて頑張っているハルオの試練(ひどいめにあう)を見守りたい気持ちで続編を待とうと思う。以上。

(この手の感想をまともに書こうとしてもグダグダになるので、もう取り繕うのを諦めた)