後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

得意料理?

今週のお題「得意料理」

 

 自分が一人で食うための料理ほど、気楽で自由なものはない。

 失敗しても、誰にも怒られないし笑われないし失望されない。雑だろうが栄養が偏っていようが文句も言われないし、味付けだってどこまでも自分好み。作って食べてから「んー、なんかひと味足りない」と思ったら、気儘に塩を振ってもよい。楽なのが一番精神的によい。そんなわけで、今日も自分用の昼飯を作って食べたのだった。

 作ったのは、スパゲティーだ。べつにスパゲティーが食べたい気分なわけでもなかったが、主食として食べられるものがそれくらいしかなかった。

 まず、麺を茹でるために鍋に水を入れ、火にかける。その間に、風呂掃除をする。掃除が終わると湯は沸騰している。適当に塩を入れる。そして麺を入れる。鍋からはみ出るので、最初は手で支えながら、湯につかって柔らかくなっていった麺を菜箸でかきまぜつつ、湯に浸していく。最初から細長いスパゲティーが浸かるような大きな鍋など、用意するのも洗うのも湯を沸騰させるのも面倒なので。

 麺が浸ったら、それを茹でている間に、隣のコンロでソースを作る。適当にオリーブオイルをフライパンに入れ、火を点ける。表面にぐるっと油を回して、冷凍の牛豚挽肉をそのまま目分量で投下する。均したり混ぜたりして、適当なところでこれまた冷凍のミックスベジタブルを投下する。よしよし、これで肉と野菜と炭水化物だ、とすごく雑に満足する。

 あとは味をつければいいだけだ。その日の気分で、今日はウスターソースにした。これまたクソ適当にじゃばーと回しかける。麺が茹であがるのを待つので、一旦火を止める。

 なんとか菜箸で麺をすくい取り、茹で具合を確かめて、頃合いかなと思ったら、そのまま隣のフライパンに菜箸で移動させる。ザルで湯切りをすることもあるが、家で使っているザルは片手持ちのやつなので手で持っていなければならず、湯の入った重い鍋でそれをやるのは面倒くさい。下手すると火傷する。(文で表すのは難しいな)

 再び火を点けたフライパンでソースと麺をなじませるように混ぜつつ、「味足りなかったら困るな」と、ここで突発的に顆粒中華スープの素なんかを、軽くふりかける。胡椒を足しても良い。で、完成。

 具材は冷凍ものだけなので、ゴミも出ないし洗い物も少ない。その満足感も手伝ってか、美味かった。

 こういう料理なら、一応得意だ。