後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

玉羊羹を食べた

 本日はおやつに「玉羊羹」というものを食べた。土産としてもらったものである。

 要は一口サイズの丸い玉状の羊羹なのだが、風船のようなゴムに入っている。付属の説明によると、爪楊枝で刺したりしてゴムに傷をつけるとツルリと剥ける……そうだが、試してみたらゴムはなかなか弾力があり、なんとか穴は空いたが、爪楊枝は折れた。ゴムはまったく剥ける感じがしなかったので、結局ゴムの口を引っぱり、浮いたところをハサミで切って剥いたのだった。何かコツがあるのだろうか。

 お味はふつうに羊羹です。

 Wikipedia を見てみたら、異名として「切腹羊羹」と呼んだりするらしい? もしかして裂けたゴムを腹に見立ててるのか? はっはっは、悪趣味だな。しかし Wikipedia 情報だから信じるのも危険だ。出典どこよ。

 じゃあ直接、お店のサイトを見てみよう。(なぜそちらを先に見ないのかと自分でも思った)うむ、やはり切腹がどうとかなんてまったく触れていない。そりゃそうだ。

 検索したら、内田百聞の短編に出てきたらしい。あ、そうですか……はい。そこまで確かめるのも面倒なので、この話はもうここで終了しておこう。

 なぜゴムに入れているのかと思ったら、戦地でも兵隊さんが柔らかい羊羹を食えるようにと、長期保存ができるように陸軍から依頼されたとか……へ、へえ。そんな情報知ったら、次に口に入れるときになんか微妙な気分になりそうだ。

 羊羹も色々、背景も色々あるんだな。いや、そうして差異ある物語をつけなくては土産物としても生き残れないのだろうけど。

 ところで最近のわたしは、羊羹などを食べるときは、一緒にミックスナッツを食べるのが気に入っている。ミックスナッツの種類は、だいたいアーモンド、カシューナッツマカダミアナッツ、クルミである。ピーナッツはアレルギー反応が出るようになったので、食えない。羊羹のずしっとした甘みに、ナッツの香ばしさが加わるのが良いと思っているのだが、羊羹そのものを味わえという思想の持ち主には怒られるだろうか。まあいいや。好きに食おう。