後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

歯が欠けた

 チーズフランスというパンを食べていたときのことだった。チーズフランスというのは、ちょっと固めのフランスパンの中にたっぷりチーズが詰まっているというパンである。それをトースターで温めて食していたのである。

 食べている途中で一瞬、ガリッとした感触がしたが、わたしはそれを固いパンの端だと思ってそのまま食べた。しかし食べ終わった後、口の中に違和感を感じた。舌先でその違和感を確かめるようになぞって、ぞっとした。前歯の裏側、二本の歯の中心に、どう考えてもやばい感じの穴が空いていた。

 気分はもう、「なんじゃこりゃあぁぁぁ!」である。

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 なんで? なんでパンで? しかもこんな変なところに穴が? 意味がわからん。

 かなり昔のことなのだが、アイスを食べていて歯が欠けたこともある人間なので、歯というものがけっこう簡単に欠けることがあるのは知っている。実際に欠けているのに、家族に話しても「まさかそんなことぐらいで歯が欠けるわけがない」とか最初は言われたものだ。いや、欠けるんだよ。

 しかし、また変なところが欠けてしまったものだ。あまりにも昔のことで記憶が曖昧なのだが、たしか以前に治療したところなんじゃないかと思う。それが時間が経って劣化して、固いパンに刮げられて剥がれてしまったとか、そういうことなんじゃないだろうかと冷静に考えると思い当たる。

 それにしても、参った。面倒くさい。歯医者に行くのが面倒くさい。行きつけの歯医者、ここ数年まったく行ってないんで、未だに営業しているのかどうかも知らない。親不知を抜いてもらって以来だと思う。

 この年末に、またありがたくもない用事ができてしまった。仕方ないとはいえ、この小汚い歯をまた診てもらわねばならないのか……場合によっては治療が必要なのか……。行きつけの歯医者がまだやっているのならばいいが、新しいところに行かなくてはならないとしたら、また困る。

 穴が空いたとはいえ、今のところ痛くもないし凍みるということもないのだが、舌先に触れたときの違和感と不安感が凄いので、何もしないというわけにもいかない。昨日は「今年中にやっておきたいこと」などというお題を書いたのに、それよりも優先すべき事態が発生してしまった。まったく人生はままならない。 

(お絵かき意欲が回復してきたので、久しぶりというか人生で二回目のアイコン熊を描いてみたが、意外に描けたなという気がしている)