後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

娯楽のための体力

 雪が降ったと思ったら、次は半世紀ぶりだかの寒波ということで、さすがに部屋のエアコンが心配になってきた。応援のエールを送ろう。がんばれエアコン、わたしの冬の命綱。

 ところでわたしは毎週ジャンプを買っている。いわゆる週刊少年ジャンプだ。昔も読んではいたが、何やかやあって十年くらい読まなかった時期を挟み、ここ数年また読みつづけている。今は電子版もあるらしいけれど、諸事情があって物理的に貸し出し可能な紙媒体で買っている。

 昔は漫画雑誌も複数買っていたのだが、今はすっかりジャンプ一本である。というか、ジャンプの購読を再開するまでは、漫画雑誌そのものを買わなくなっていた。漫画読みとしてオタクとして、もうとっくに衰えているという現実を受け入れたので、それを悔やむ気持ちすら失せた。まあ、そうなのです。フィクションを楽しんだり、コンテンツをまめに摂取するには、体力気力が必要だという説は本当だった。

 ジャンプを買っているのは主に『ハイキュー!!』目当てなのだが、買っているからには全作品読んでいるし、そこそこ楽しんでいる。しかし、子どもの頃なら買ってすぐに集中して一冊読み切っていたジャンプが、今では気がつくと二週三週と溜めていたりするので切ない。しかも、一度溜めてしまうと、せっかく買ったのに「あー、読むのめんどい。でも読まなきゃ……」みたいに、義務感まで生じる始末。

 しかし今のわたしにとっては、娯楽を定期的に摂取することもある意味義務である。義務にでもしないと、ネットとソシャゲをだらだらやっているだけで時間を潰せてしまうので、それ以外のものに能動的に触れる機会をつくらないと、わずかに残った感受性のようなものすら枯れてしまう気がしている。

 そして今日も溜めていたジャンプを読み終え、部屋の隅に積んであった古いジャンプを六冊ばかり、資源回収用にまとめたのだった。

 読むとだいたい面白いし、楽しめるし、満足感もあるのに、どうして「読むのがめんどくさい」と思うようになってしまったのか、自分でも納得いかない気分になる。いや、ジャンプに限った話ではなく、小説や本も同じだ。読みはじめると、面白いし興味深い。読んでよかったと思う。なのに、一度閉じて置いてしまうと、再び読みはじめることが途端に重くなってしまう。

 なかなかスイッチが入らない、という感じだ。「人間のやる気というのは、スタートしてから出てくるものだ」という説があるのは知っているが、勉強や仕事ではない娯楽のための行為でもそうなってしまう、というのが、なんだか疲れる。

 疲れるとしても、そこで諦めてやめてしまうと、更に体力気力の容量が減り続けていく気がするので、これからもがんばって娯楽は摂取したいのだ。