後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

寒い

 寒いな、という体感が日増しに蓄積していく感じがある。

 寒波。寒波って何なんだ。夏にも書いたけど、人類はそのテクノロジーではやく常春の世界を目指すべきなんだ。暑さ寒さは、苦痛だ。

 なのに、集団下校中にはしゃいでいる子どもたちは元気だ。いつ見ても威勢がいいし、声は大きい。それを横目に体を縮めながら洗濯物を取り込むと、布が冷えきっていて、乾いているのか湿っているのかもよくわからなかった。しばらく室内に置いて暖房で温めてから、乾いていることを確認する。

 テレビでニュースを見ていたら『東京で洗濯物が凍った』みたいにテロップが出ていて、「え、マジで?」と思ったら、実験のために深夜から干しっぱなしにしていたら凍ったという話だった。そんなん、凍るに決まってるだろと思った。

 しかし、まだ一月なのだ。暖かくなるには時間がかかる。先のことをまじめに考えようとすると、なんだか気が遠くなってくる。いや、北国の人なんかもっと大変だし。ロシアなんかもっと寒いらしいし。だけど、わたしが寒いという体感も現実だし。まあ、わたし以外の人もみんな寒いんだけど。

 やはり、寒いのはよくない。

 寒いのに喉は渇くから、水を飲む。水を飲むとトイレに行きたくなるが、トイレは寒い。冷え切っているので、行くのが面倒になる。トイレに行くことすら面倒くさくなる自分が嫌になり、落ち込む。そのくせ暖房で、頭はぼうっとしている。足は冷える。体の芯は頼りなく寒気がするが、上半身はのぼせている感じもする。べつに風邪をひいているわけでもない。

 部屋の中も、露骨に上下で温度差を感じる。立っていると顔に温風が吹いてくるが、しゃがむと床がひんやりと冷気を放っている。深夜にもなると、ことさらである。そして霜取りでエアコンは止まる。落ち着かない。

 寒いとどうしても人の気持ちは沈みがちになるという。美味しいものでも食べて、暖かくして、何か楽しいことでも考えて、ぐっすり寝ればよいのだ、という人もいる。ああ、それができたらいいだろうな、と思う。