モンブランに負けた

　気がつくと今日もアクセス数が記録更新していたので、「なんなんだよ！」という理不尽なものを目にしたときの据わりの悪さを感じるようになってまいりました。これだからあらゆる数値が可視化された世界は精神によろしくない。

　しかし多分、例の本の感想記事なんだろう。ググるとけっこう上位に表示されてるし。あの本、定期的に話題になるみたいだからな……しまったな……。

　今日はここ最近の寒さが少しだけ和らいだ。それだけでもなんか生きやすいと感じるから、わたしは単純だ。動物のようだ。動物だ。

　いつものようにコンビニへジャンプを買いに行ったのだが、いつもの店には置いてなかった。置いてあった形跡はあるのだがなくなっていたので、つまりは売れてしまったのだろう。HUNTER×HUNTERの再開効果だろうか。この店は、たしか前に連載再開したときも同じ状態になっていたので、周囲にHUNTER×HUNTER好きな住人が多いのだろうか。ちなみに、そこから少し離れたべつのコンビニには普通に置いてあった。ちょっと不思議な偏りである。

　そして、「今日はジャンプ以外のものを買わない。余計なカロリーを取らない。無駄な出費をしない。糖分の取り過ぎは健康にもよくない」と、ぼんやり自分に言い聞かせていたのにもかかわらず、コンビニに入るとついついデザートを物色してしまい、無事にモンブランを購入した。なんでだ。

　いや、今月は寒くて行動を控えていたからいつもより出費が抑えられていたんだ。もう月末だし、そこで気が緩んで数百円の菓子くらいで自分の気力が回復するなら安いものじゃないかどうせ他に楽しみもないんだし、カフェに行くよりは安上がりだよ、という思考が脳を占領した。

　そう、星乃やらコメダやらに行くと、どうせ五百から八百円は使ってしまうわけで、マクドナルドだって四百円くらいは使ってしまう。それを考えたら家でコーヒーを淹れて三百円のモンブランを楽しむなんて、ささやかで財布に良心的じゃない？　カロリー？　そんなちょっと菓子を我慢したくらいで痩せるわけもないんだから気にしてもしょうがない。どうせ人生後半戦、人は死ぬときは死ぬんだから……。

　コンビニに入った途端、わたしはこのような精神状態になるらしい。何度くり返しても御しきれない。動物か。わたしは動物だ。人間とはなんだ。理性とは、自制とはなんなんだ。

（一応、そこらへんの欲求を説明した本も読んでみたことはあるのだが、とくに何も生かせていない）