後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

恵方巻きを食べた

 本日の夕飯時、ついいつもの習慣で茶碗と杓文字を持って炊飯器に向かうと、「違う」と言われて、ようやく気づいた。本日は我が家の夕食も、恵方巻きだった。豆も食べた。美味しかった。

 恵方巻きといっても、食べやすく切ってあるので、ふつうに太巻きである。太巻きは美味しい。大豆と一緒に食べても、香ばしさが加わって、けっこういけることを発見した。

 購入した母によると、スーパーが増産体制に入ってるのか、次から次へと補充されていたそうで「あれ本当に全部売れるのかしら」ということだった。

 どうなのだろう。まあ季節の行事には倣う人は多いし、食事としても食べやすいし、土曜日だし(関係ないか?)売れるから作っているんじゃないのかと思ったけど、大量廃棄のニュースなんかが目に入ってくると、ちょっと考えてしまった。

 テレビで見たが、百貨店では金箔を巻いた一万円以上する恵方巻きなんてものも売っていたらしい。まあ、そういうのはネタっぽいけど。お金に余裕のある人は、面白がって買うのかもしれない。あまり美味しそうには見えないけど。

 個人的には、節分なんてそんなに派手なイベントとも思えないし、特別に楽しいワクワク感やお祭感もない。子どもの頃は豆まきもしたけれど、「鬼は外、福は内」と声を上げるのが、正直ちょっと恥ずかしかった。そんなに無理に盛り上げようとしなくてもいいのではないかと思ってしまう。

 やはり二月の季節行事というと、バレンタインが圧倒的だ。強すぎる。菓子の華やかさに加えて、贈答イベントなのだ。更に近年では、自分用の需要まである。そりゃそうだ、美味いものは他人に渡すだけでなく、自分だって食べたい。美味いチョコ食べたい。でも高い。需要が高まるにつれ、どんどん凝ったものや高級なものが出てきやがる。見ていて悔しくなってくるほどだ。

 残念ながら恵方巻きには、それほどの魔力はなかった。食卓で食べる分には、ふつうの太巻きだった。でもふつうの太巻きだって美味いので、廃棄されていることを想像すると、なんか悲しい。