後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

ざくざくチョコレート

 次の月曜日は建国の日の振替休日なので、ジャンプが土曜発売である。危ない。カレンダー見るまで忘れていた。

 というわけで、いつものようにいつものコンビニへと向かう。道の途中、先月の雪で子どもが作ったらしいかまくらの残骸が、まだ残っていることに驚く。運動不足の負い目を解消するため、ちょっと小走りしてみたりする。いじましい努力。

 珍しく、ついでに買うものの予定は決めてあった。まず、アイスカフェオレ。そして、三百円以内ならおやつを買ってもよいんじゃないかな、と勝手に決める。しかし、このおやつがいつも迷うわけである。

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(えらく久しぶりにクマ以外の絵を付けたけど、練習がてらでとくに意味はないです)

 最近のコンビニスイーツは「付加価値」とかで値段を上げてくる路線が多く、あまり好みでないものが多い。メーカーのものも、同じように季節限定ものが目立つ。限定ものだと、いまいち味のイメージがつかめず、選ぶのに失敗しやすい。だから迷う。棚の周囲をグルグルしつつ、定番にするか、思い切って限定ものにしてみるか、それとも今まで見向きもしなかった菓子にチャレンジするべきか考える。

 中年になっても、駄菓子屋で小銭握りしめて真剣に悩んだあの頃の気持ちを忘れない。判断力、決断力が弱すぎる。

 そして選んだのは、ロッテの『ハーシーバー、レーズン&シリアル』だった。百八円である。お得感ある。

 ハーシーという名前は知っていたけれど、実は今まで食べたことはなかった。この前読んだ小説に、ハーシーチョコレートの描写があったことも心理的に影響していたのだろう。わたしは単純である。

 しかし、これが当たりだった。美味い。好みの美味さ。初めて食べたのに、なんだか懐かしささえ感じはじめる。それだけわたしの舌と親和性がある。しっくりくる。いや、もともとシリアル入りのチョコバーは好きなのである。そこにドライフルーツが入っているものは、もっと好きだ。美味くないわけがない。

 昔、外仕事をしていたときも、十時のおやつに似たようなチョコバー(アサヒの『一本満足バー、シリアルホワイト』だった)を貪り食っていたことがあった。早朝から動いていたので、そこで小腹を満たしておかないと、体力がないわたしはヘロヘロになってその後力が入らなくなるのである。ある意味、命綱であった。

 ざくざくとしたシリアルに絡みつく、濃厚なチョコの甘み。ドライフルーツの甘酸っぱさ。ぼりぼりと噛みしめる充実感。腹持ちのよさと、他のチョコ菓子と比較すればカロリーもさほど高くはないというのも、おやつとしての満足感を高める。

 最近は、カカオが何パーセントだとか、何処産の豆だとか、チョコそのものの味わいや特別感を売りにした商品が多い。わたしの家族も、カカオ70パーセントだとかいうチョコを好んで食べているが、わたしにはちと苦い。

 安くて甘くてザックザク。それがわたしの好きなチョコレートの形なのかもしれない。