後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

あの頃から二十年

 本日はフィギュアスケートの男子フリーを見て、ふつうに感動していた。しかし、時間が合わずにネイサンは見逃してしまった。惜しい。再放送してくれないかな。

 我が家は家族全員、フィギュアスケートを見るのが好きなのである。これは珍しく、全員一致している。誰か特定の選手のファンだとかいうこともなく、競技について何か語れるほど詳しいわけでもないが、テレビでフィギュアスケートを放送するのを、毎回楽しみに見ている。そういう、ゆるい感じの「好き」である。

 一度だけ生で見たことがあるが、それは長野五輪後にあった代々木のイベントなので、ずいぶん昔の話である。その頃から思うと、ここまで来たんだ、すげーなぁ。なんかよくわからないけど、すげーことだなぁ、と勝手に感慨深くなってしまった。

 なんか反応が、年寄りっぽいと自分でも思う。スポーツ番組を見ていても、若人がみんな頑張っててすげーなぁ、みたいな感想がメインになってきた。いや、同年代でも頑張っている人はいるんだけど。

 だがそこで「よーし、自分もがんばるぞい」となれるほど心清くもないので、世の中の才気溢れる人たちの素晴らしいパフォーマンスには惜しみない賛辞を送りつつ、その数時間後には、深夜に『ポプテピピック』見ながらAC部のヘルシェイク矢野の紙芝居に声をあげて笑っていた。

 声をあげて笑えるものを見たのは久しぶりなので、ほんといいものを見た。AC部といえば、昔NHKの『デジタルスタジアム』という番組を見ていたので、その頃から知ってはいたのだが、当時も腹を抱えて笑っていたので、わたしの笑いのツボは何も変わっていないのかもしれない。時の流れとは一体……。

 調べてみると、長野五輪が一九九八年、『デジタルスタジアム』でAC部を知ったのもたぶん一九九九年辺りなので、奇しくも同時期である。

 何この無意味なシンクロニシティー。自分でも戸惑う。

 この二十年、お前はいったい何をやってたんだっていう神からの啓示だろうか。そう考えると、せっかく感動したり笑ったりして過ぎた一日の記憶が、とたんに虚しい反省へと塗り替えられてしまうのであった。