後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

マクドで読書

 今日はちょっと暖かくなったかと油断して自転車で出かけたら、帰りは寒かった。テレビの気象情報を見たら、「暖かくなったと思ったら、空気はひんやりしてましたね」みたいなことを言っていた。うん、ひんやりしていた。

 買おうかどうしようかずっと迷っていた本を、やっぱり買ってしまった。なにしろ二千円近くする本なので、本屋でみかけるたびにパラパラ捲っては悩んでいた。ページ数も多いし内容も濃そうだし、図書館で借りても意味はなさそうに思えた。それに、たしかこれの前作も売れていて、調べたら予約待ちがけっこうあったから、なかなか借りられない可能性も高い。だったらもう、思い切って買ってしまえと判断したわけである。

 しかし読めるかなー、読み切れるかなー、理解できるかなー、何かに活かせるかなー、と諸々の自信のなさを抱えながら、帰りにマクドナルドに寄り、グランベーコンチーズセットを食った。初グランバーガーである。ふつうに美味しかった。

 行きつけのマクドナルドは、わりと席が多くてのんびりできるので利用しやすい。たぶん、同じことを考えている客層が来るので、店内は長居する人が多いようだ。一時間以上いたのに、わたしより前からいた客たちがほぼ動かなかった。

 勉強している学生もいれば、おしゃべりをしている中高年グループもいる、なんかものすごい荷物を積み重ねている一人客もいる。それなりに賑わっていたが、席にはまだ余裕があり、騒がしいというほどではなく程よい喧噪に溢れている、なかなか理想的な空間だった。

 バーガーを食い、ポテトを摘まみ、ドリンクを啜りながら、買ってきた本を開く。前書きの時点で、なんか文章がくどいと思ったけど、著者自身がそのことは自覚していているとネットに書いてたので、仕方ないのかなと思った。

 自分もブログを書いてみて感じるが、文章の癖というのは、そう簡単に直せない。直さなくてはいけない状況になって、誰かに指導してもらって、何年かかければ良くなるのかもしれないと思う。自分一人で自分のことをやっていくのは、けっこう、いやかなりしんどい。

 しかし家の外に出ると、どうして読書も思考も捗る(ような気がする)のだろう。慣れ親しんだ家というのは、学びの環境としてはそんなに不利なものなのか。不利らしい、勉強法なんかの本によると。だから高校生もわざわざマクドナルドで勉強をしているのか。

 むしろ、「家にいながら勉強が捗る方法」みたいなものが発見されたら助かるのにな。しかし、家という環境も人それぞれだからな。難しいものだな。わたしは家に帰ったら、きっとこの本の続きを読む気力は失われるんだろうな、またゲームやネットに時間を費やして、後悔だらけの毎日の隙間に、なんとか本を読んで行こうとするんだろうな……などと思いながら読んでいたので、実は読書もあまり進まなかった。

 まあ、そんな日もある。