後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

唐揚げに含む

 たまに冷凍庫の中に、冷凍の竜田揚げがあるのだが、何も考えずに食べたとき、わたしはそれを唐揚げだと認識していた。食べ終わり、食事メモを「唐揚げ」と書き、数日経ってまたその竜田揚げを食べたときに、パッケージを見て違いに気づいた。

 まあ、成分的にはそんなに変わらないだろうし、唐揚げでも竜田揚げでも似たようなものだろうと、それから以後もなんとなく、竜田揚げを食べて「唐揚げ」とノートに記入する日々がつづいた。

 しかし今日になって唐揚げを食べたら、「唐揚げ、久しぶりに食べた気がするな」と、実感してしまったのだ。やはり、唐揚げと竜田揚げは別物なのか。

 そこでざっとググってみる。予想通り「唐揚げ 竜田揚げ」と入力しただけで、「違い」と出てくる。みんな同じことは考えたのか。しかしざっと見てみるだけでも、説明には微妙な違いがあるのが面白いところだ。

  • 唐揚げはそもそも、粉も味も付けずにそのまま揚げる「空(から)揚げ」が元。竜田揚げは、下味を付け片栗粉をまぶして揚げたもの。
  • 唐揚げは肉類だけでなく、野菜や魚を揚げたものも含まれるが、竜田揚げには野菜は含まれない。
  • 唐揚げは小麦粉を薄く付けて揚げるか、素揚げしたもの。竜田揚げは、酒・味醂・醤油で味付けして、片栗粉を付けて揚げるもの。

 まあ、だいたいこんな感じだろうか。

 今の唐揚げはバリエーションも豊富で、ほとんど竜田揚げに近い唐揚げもある、と書いてあるところもある。実際。そんな感じはする。だからわたしも「まあ、大差はないだろう」と思ってしまったのだ。

 しかし、久しぶりにカラッとした唐揚げを食べてみると、やはり竜田揚げとはちょっと違うな、と感じたのも事実だった。

 そこまでくると、次は「じゃあ、フライドチキンは唐揚げと何が違うのだろうか」と考える。調べると、まあそうだろうなとは思ったが、要は味付けの違いであり、ハーブやスパイスを使っているかどうか程度の差のようだ。あとは、骨付きも含むというところだろうか。

 今日食べた唐揚げは、どちらかというとスパイス寄りの味だった。そこが竜田揚げの味とは違うなと感じたのだろう。しかしフライドチキンと呼べるかというと、違う気がする。とても微妙な違いだけれど。鶏肉を揚げた料理、という意味では、べつに間違ってはいないだろうに。

 なるほど、唐揚げには竜田揚げになる要素も、フライドチキンになる要素も、双方含んでいるから、食べたときの表記として「とりあえず唐揚げでいいか」と判断してしまうのだな、ということは自分で納得できた。

 そのくせ、コンビニチキンを買ったときは、「Lチキ」「ファミチキ」と商品名で表記してしまうのである。あれは料理で言うと何になるのだろう、フライドチキンなのだろうか? それっぽい気もするが、自分の中では「コンビニチキン」という分類になっているのだった。