保存ミスって痛い

　保存したと思っていた文章が、保存できていなかったことに気づいてショックを受けている真っ最中です。

　半分は保存できていたのがまた謎で、謎というかおそらくはコピペミスだろうと思われる。痛い。心が痛い。とくに世に出す予定もない、趣味の駄文だったのだが、自分としては上手く文章化できたという手応えがあっただけに。

　それというのも、縦書きの出来るエディターソフトを愛用しているのだが、とあるファイルに保存する予定のものを新規に作成して、保存するときに全文コピペするという過程を踏んでいたのがミスの元っぽい。

　しかも、その作業をしたのがほぼ明け方で、注意力も切れていた。そして、そういう朦朧とした状態のときほど、文章を書くということに対する気負いがなくなり、いい感じに書けることが多いのである。（いい感じというのは、あくまで主観的な言語化作業がはかどったという意味であり、文章としてよいものが書けたという意味ではない）

　悲しい。悲しいけれど、どんなに嘆いても、保存にミスった文章は返ってこない。わたしの頭の中にも、もうほとんど残っていない。再現も不可能だ。なにしろ、同時進行で何種類かの文を書き、思いついたらファイルをまたいで書き、みたいな、とっ散らかったことをしているから、書き出したらもうその文は忘れていたりする。

　もういい。忘れよう。忘れてしまえ。こんな悲しみは引きずっていても、いいことがない。生活や人生にかかわるようなミスではないのは、幸いではないのか。いや、そんな「もっと大きいことに比べれば些細なこと」みたいな欺瞞は、普段は嫌いな質なのだが。自分で自分に言い聞かせる分には、いいのだ。他人から言われたら、とても怒るけれど。

　何か楽しいこと考えよう。何か、ないのか。心が慰められるようなことは。

　そうだ。コメダでジェリコが飲みたい。ジェリコ、レギュラーメニューになったと聞いていたのに、近くの店では夏季限定っぽくなっていたジェリコ……。それくらいしか思いつかない。今年は「ミルクコーヒー」味と、「カフェモカ」味があるのか。ミルクの方が、ちょっと気になる。しかしやっぱり元祖の、シンプルな苦みのあるコーヒーゼリーとホイップクリームという組み合わせが好きなのだ。

　ああ、それくらいしか思いつかない。でも、それで気を紛らわせることができるなら、もうひたすらジェリコの味を懐かしんでいたい……。