新しい壁紙
今週のお題「お部屋自慢」
このお題を見て、「いや、自分の部屋に自慢できるような要素なんてないし……」と思ったが、一つだけあった。
それは壁紙である。リフォームをするときにカタログを見ながら選んだのだが、なかなか良いものが選べたと満足している。
リフォーム前の部屋の壁紙は、なかなか派手だった。何十年と住んで慣れきっていたので、あまり気にならなくなっていたが、なんというか、洋風の装飾的で派手な柄だった。床もカーペットが張り付けてあったし、全体的に洋風の家に憧れた昭和の日本の家、という感じだった。応接間は無意味にシャンデリアだったし。
わたしの選んだ壁紙は、アイボリー系の柔らかな白で、ちょっと濃い色みで大きな花柄のパターンが並んでいるものだ。感触は、織物のようにざらっとしている。
色が濃かったり、派手だったりすると落ち着かない。かといって、無地なのも味気ないし、寒々とした印象になるのは避けたい。壁一面に囲まれて、程よくリラックスできるような壁紙が良い。そういう基準で考えた。
リフォーム前の部屋がそうであったように、壁紙なんて暮らしているうちに気にならなくなってくるだろうし、いちいち意識して見るものでもないけれど、どうせなら自分好みであるほうがいい。
まあ問題は、いくら壁紙が気に入っていても、薄い壁で音が響くようになってしまったストレスは軽減できないことなのだが。
床がカーペットからフローリングになったのも、概ね満足している。カーペットはなにしろ、汚かった。床に張り付いているタイプなので、外して洗うこともできず、場所によっては虫も湧いていた。それが一掃されて、スッキリした。リフォーム後に、慢性的だった手荒れがすっかり治ったのも、カーペットが原因だったのではないかと考えた。
というわけで、べつに自慢というほどではないけれど、壁紙とフローリングだけは新しくなってよかったと思っているのだった。あとは特に、良いところはない。