後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

記憶が頼りない

 記録をつけることをやめて二日ばかり経ったところで、なんか罪悪感がひどい。自分がものすごい怠惰なダメ人間になった気がする。いや、もともとダメ人間ではあったのだが、毎日記録をつけるという義務を自分に課すことで、その罪悪感が多少なりとも軽減されていたことのあらわれなのか。

 今日の夕飯を思い出してみる。タケノコと人参と油揚げの入った炊き込みご飯。ちなみに、昨日の夕食の残りである。味噌汁、具は……具は何だったっけ、タケノコとしめじだっただろうか。うろ覚えだ。冷蔵庫からマヨネーズを出したことは覚えていて、これは野菜があったからだ。しかし、メインは何だったっけ? そうそう、トマトに塩をかけた。しかし、主菜が何だったのか、思い出せない。

 昨日の主菜は覚えている。たしか、カツオのたたきだ。一緒にニンニクのスライスを食べたので、その後口の中がニンニク臭いなと思ったので覚えている。つまりこの場合、カツオよりもニンニクが記憶のフックとなっている。

 ほうれん草のおひたし。いや、これも昨日だ。今日は、今日は何を食べたのか、思い出せない。参ったね、こりゃ。

 記録をつけていないわたしの脳みそは、やはりこうして頼りなかった。

 お昼に食べたものは、覚えている。コンビニで買ったミックスサンドと、ポテトチップスである。堅あげポテトの塩レモン味というものがあったので、つい買ってしまったのだ。酸っぱかった。

 間食には、カフェオレ二杯と、ミックスナッツをつまんだ。それも覚えている。しかし、夕食は……。

 あ、思い出したぞ。鶏肉だ。焼いた鶏肉を、なんか甘辛のタレに絡めた感じのやつだ。それと、甘い豆。金時豆だ。しょっぱい肉と甘い豆を交互に食べながら、「豆は最後に食べた方がよかったかなぁ」と考えていたのだ。

 記憶というものは、何と何が繋がっているのか自分でも謎である。「覚えるためには思い出す必要がある」らしいので、そもそも「記憶しよう」としただけでは記憶には残らないのが脳の仕組みらしいし。

 こうして夕食について考えたおかげで、昨日はカツオのたたきと一緒に、アジの刺身もあったことを思い出した。間抜けなわたしはまた「コレ、サンマの刺身?」と質問して「アジだよ!」と返されたのだ。やはり、魚の見分けは難しい。

 毎日こまめに記録をつけることと、こうして後からうんうんと頭をひねって記憶を刺激することと、いったいどちらが脳に良いのだろう。まあ、そりゃ両方やった方が頭は使いそうだが。