後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

夏の準備

 六月になったということで、ベッドのシーツを夏仕様にした。そう、今までずっと冬仕様だった。

 ベッドのマットレスは、でかくて厚くて、シーツの取り替えが面倒なのだ。できるならやりたくないと、ついつい先延ばしにしてしまう作業なので、わたしは六月と十月を目安に切り替えることにしていた。衣替えである。しかし最近は十月も暑かったりするので、十一月になることもある。

 毛布と、ボロボロになった毛布カバーもいい加減に替えることにした。そろそろ、新しい夏用の掛け布団にしてもいい頃だろう。もう暖房が必要なほど冷える日は来ないだろうし。

 買い物も済ませた。そろそろ使い切ることになるだろう、化粧水とフロスピックとコンタクトレンズの洗浄液を、まとめて買った。しかし、いつも迷うのが化粧水で、ないと肌は乾くし調子が悪くなるから買うしかないのだが、ドラッグストアに並んでいるそれは、種類が多すぎた。値段もピンキリで、差がありすぎる。

 以前、奮発して購入した化粧水の最高金額は、三千円くらいのものだった。さすがにその使い心地に非はなかったが、同じものを買いつづける精神的余裕は、わたしにはなかった。しかも、そのときにわたしが買ったのは「さっぱりタイプ」だったのだが、今日店で見ても、存在しなかった。他のラインナップを見ても、最近は「さっぱりタイプ」があまり見当たらない。

 みんなそんなに「しっとり」がいいのか。「さっぱり」は需要がないのか。「しっとり」は個人的に、肌にベタベタする感じが残るのが苦手なのだ。あまりに「さっぱり」が駆逐されている棚の状況に侘びしくなったわたしは、何が何でも「さっぱり」系の商品を買ってやると決意し、六百円ほどのアロエの化粧水を購入したのだった。瓶で、なんか重いし処分も面倒そうだなと思ったけど。

 こうしてやるべきことをやったぞ、と思えたので自己肯定感が少し回復した。しかし、夜になるとやはり、「自分はやるべきことをやれていないダメ人間だ」という気鬱が湧いてくる。なぜかというと、今は娯楽に傾ける気力が一段落して落ち着いてしまった時期らしく、そうした憂鬱さを誤魔化す手段がないからだ。

 これはもう、長年そういう生き方をしてきて身に覚えのありすぎるサイクルなので、仕方がなかった。一時的に何かにガッと集中すると、その後にどっと虚しさがやってくる。今はそういう時期なのだ、たぶん。

 夏に向けて体力を維持するために、運動も少しは再開しなくてはならないし、まあなんとかやってこうと思う。