後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

ポイントを失う

 六月いっぱいで消失するポイントがあったので今日中に使おうと思っていたら、ソシャゲをしているうちに今日が終わった。そして気がついたら七月。どうしてそんなことになってしまったのか。

 ポイントが消失しますよ、というお知らせメールは月の初めに届いていた。何に使おうかな、とサイトを覗いたが、色々ありすぎて決めかねたので、「うん、まだ一ヶ月あるし急がなくてもいいや」となった。そうしているうちに月末になった。二十八日頃には、「あー、そろそろだ。ポイント使わないとなぁ」という意識は頭にはあった。二十九日になっても、「六月って三十日までか。まあ、ここまできたら明日でもいいか」と考えていた。そして三十日になると、「夜になってからでいいか」となった。

 そしてわたしは使わないまま、ポイントを失った。

 もともとサービスで貰った分のポイントであったし、課金して溜めたとかいうものでもなかったから、切迫感がなかった。約二千円分相当のポイントは消えたが、とりあえず、わたしは一銭も失ってはいない。

 なんだか変な気分だ。損をしたのかしていないのか、判然としない。失ってしまったものに執着するのは馬鹿らしいし、最初からポイントなんてなかったと思えば困らないが、約二千円分のポイントで入手できた素材は色々あるはずなのだ。その機会を損失したと考えると、大いに損をしたのではないかという気もする。

 実はそんな感じで、他のサービスのポイントも色々と失っている。なにしろ使うのに期限がある。そしてポイントを使うには、また何かを買わなくてはならない。とくに買いたいものがないと、わたしはポイントのことを考えるのが煩わしくなり、「えーい、ポイントなんて、最初からなかった!」と割り切る脳をしている。

 細かい計算ができて計画性がある人間でないと、あちこち散らばった少額のポイントなんてものにいちいちこだわってはいられない。捨てる。そんなめんどくさいものはこちらから捨てることによって、脳にかける負荷を少なくしたいのだ。

 しまいにはそのせいで、サービスのつもりであろうポイントが付加されるシステムに、苛立ちと嫌悪を募らせることもある。「こんな使いどころのない小さな数字をまた増やして……わたしの脳みそをこれ以上疲れさせないでくれ……」と感じはじめてしまうのだ。

 企業としては次の購買意欲に繋げるサービスのつもりだろうに、ままならない。