後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

眼科に行ってきた2018秋

 とうとう、コンタクトレンズを新しくしたのだった。

 具体的にいうと、もう三年だか四年だか使っているハードのコンタクトレンズがそろそろ寿命のはずで、すぐに霞んで見えにくくて本も読めないし、右目のゴロゴロした違和感も消えないし、いい加減どうにはしなくてはと、眼科に行ってきたのだ。

 で、去年の秋、既にこんなものを書いていたわけだが。

mkhs.hatenablog.com

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 つまり、コンタクトレンズが目に合っている気もしないし、見えにくいし、そろそろ寿命だしと不具合を自覚しておきながら、「やっぱコンタクト新しいのにしなきゃ」という決断を下すために、一年をかけたということだ。

 約一年ぶりに行った眼科は、去年行った眼科とは異なるところで、母が白内障の手術をしたときにお世話になった眼科であり、一度そっちにも行ってみてはどうだと前々から勧められていた。

 で、あまり期待もせずに行ってみたわけなのです。コンタクトレンズを新しくしたからといって何が変わるのかも自分ではわからなくなっていたし、正直「無駄かもしれないけど、とりあえずレンズはもう寿命だろうから行くしかない」と、思いながら。

 もう自分の頭で考えて判断するということに自信が喪失していたし、とりあえず待合室の椅子に憂鬱な気分で座りながら、何も考えたくないと思っていた。どこまで上手く説明できるか、コミュニケーションできるかわからないけれど、とりあえずは診てもらって話してみないことには答えはでない。考えるべきことは、そのときに考えよう、と。

 もういい歳した中年なので、そんなことしょうもないこと考えているとは顔に出していたと思いたくない。平凡でふつうな顔をしていたと思いたいが、そういうときの自分の顔は客観的に見られないから不幸なことだ。

 しかし、今回の医者ははっきり言ってくれたので、助かったのだった。

「アレルギーですね」と。

 そしてすっぱりと、使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズを勧められた。

 …………ええー。ちょっと、わたしがこの一年我慢してきたことって、何だったの? マジで何だったの? 去年のわたしの伝え方が間違ってたの? いや、医者に話した情報量は去年と何ら変わりないはず。はずなんだ。でも去年の眼科は、ただ目薬を処方されて終わった。ハードのコンタクトレンズも、きれいに使ってますね的に褒められたんだ。だから自分の目には負担で合わないものだとは思わず、そのとき目の調子が悪かったから見えにくくなっているのだと思って……思って、一年、見えにくいまま過ごして……。

 これだから病院に行くのが怖い。

 そして新しくしたコンタクトレンズは、久しぶりのソフトだったので、目に入れてもゴロゴロした違和感がないだけで、かなり楽なのだ。そう、わたしはずっとハードのコンタクトレンズのちょっとした異物感を解消されないままにしてきたが、「そのうち慣れれば違和感はなくなる」という言葉を信じてきたのだ。しかし、違和感は三年だか四年だか、ついには消えることもなかった。これも無駄な、意味のない我慢だったのだろう。

 初めに処方してもらったコンタクトレンズは、実は度が強すぎて見えにくかったのだが、少し弱いものに換えてもらったら、ちゃんと本も読めるようになった。

 しかし、そこで「よかった、よかった」……とはならないのが、人生だ。

 使い捨てのコンタクトレンズに換えたせいで、コストパフォーマンスはかなり悪くなった。しかし、目の健康や見やすさを考えると、選択肢がない。定期的に視野検査もするようにと言われてしまったし、これからも眼科には行き続けなければならないのだ。そのうちまた目が不調になるかもしれないし、今後の状況によっては買い換えのコストも大変なことになるかもしれないし。そういう面倒なことの付き合いというか対処は、死ぬまで続くのだ。