後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

意味のわからない夢

 それにしても、今日見た夢はおかしかった。ある意味、夢らしい夢だった。

 いつものように、道に迷ったり、靴をなくしたり、食事をとれなかったり、見知らぬ他人と言い争いになったりするような、リアルなストレスを反映したものではなかった。

 気がつくと、わたしは自分の内臓(らしきもの)を手にしていた。なぜそんなものを持っていたのかというと、食べるためだ。それは、わたしの体から手術か何かで取り出したものらしいのだが、二つあるうちの一つを、なぜかわたしは手づかみで持っていた。

 夢なので、リアルでどの部位というものではない。ただぶよぶよと肉っぽく、内臓っぽい気持ちの悪い見た目をしていたが、夢の中のわたしは、それはわたし自身の一部であり、食べられるものという認識だったので、嫌悪も違和感もまったくなかった。

 手に持ったそれは、ちょっと力をこめるとぷちぷちとイクラのようなものを吐き出したので、イメージとしては筋子に近かった。ご飯がないとな、と思ったので、やはり筋子だったのかもしれない。

 わたしはそれを、夢の中で既に何粒か食べている、という設定だったらしい。しかし、量が多くて一人では食べきれない。わたしはそこに困っていた。そして、「生ものなのに、こんな手づかみで長時間持っていていいんだろうか。痛んで食べられなくなってしまうのでは?」と心配していた。

 ここで食べるには、食べきれない。保存容器も近くにない。冷蔵しなければと、うろうろしている、というシチュエーションだったらしい。しかしなぜそんなことになっているのかは、一切謎である。夢だから。

 わたしは手につかんだそれを見下ろして、しかし正直、あまり美味そうには見えないと思っていた。なぜわたしはコレを食べたんだ。食べなくてはいけないものなのか。でも捨てるのは勿体ないよね、せっかく自分の身体から切り取ったものなんだし、大事に扱わないと。そんなへんな思考になっていた。夢だから。

 目が覚めても、夢の意味がわからなかった。べつに怖い夢でも、不安や恐怖をあらわした夢でもなかった。なにかの健康不安なのか、食に対する執着なのか、へんな混ざり方をしていて、夢だというのにとても印象に残ったまま目が覚めた。

 その夢の後に、体がボロボロになったわたしが、自分の部屋だという見知らぬ場所で、手術台のようなベットに寝ていて、これからはずっとそこで過ごさないといけないらしいと知る夢を見たのだが、これはとてもわかりやすい。健康と将来に対する不安が見せたものだ。

 夢なのだから、本来は意味がなくてもいいはずなのだ。しかし夢はわたしの脳が見ているものなので、意味のない夢というものもありえない気がしている。意味の詰まりすぎた夢は、見ると疲れる。もしかしたら、その合間に楽しい夢も見ているのかもしれないが、覚えていないのでわからない。