後悔記

今のところ、宛てのないブログです。

百均に救済を求める

 ちょっと嫌なことがあってムシャクシャしていたので、気晴らしに散歩でもしようと思って、そのついでにダイソーに寄った。

 ちなみに、その「ちょっと嫌なこと」というのは、この前書いた土地がらみの話だ。

mkhs.hatenablog.com

 今日も「汗だくになって草を刈ってきた」という母に、この懸念を投げかけてみたら、「だってしょうがないじゃない」「(あんたも)雑草の処理をできるように車の運転できるようにしとかないとね」とかぬかされて、脱力した。

 しかも、これまでは菜園にしていたお隣さんも放置しはじめたらしく雑草が伸び放題だったそうな。そりゃそのうちそうなるだろうなと思っていたから意外でも何でもない。当然のことのように思えた。

 わたしは激しく落ち込んだ。虚しくて虚しくてしょうがなかった。

 なにかで気を晴らしたいけれど、無力で金もなく、気力にも乏しいわたしには何もできない。散歩して、ダイソーへ行って気分転換をすることぐらいしかできなかった。

 

mkhs.hatenablog.com

 そしてここで書いたように、わたしは決断力がないのでダイソーでも相変わらずウロウロとさまよっていた。

 「片づけ用の、大きめのボックスを買うべきだろうか」「これまでは紙製だったファイルボックスと同サイズのプラスチック製が出ている、紙製は強度が弱いから買い換えようか」「机の裏でごちゃごちゃしてるコード類をまとめたいけれど、結束ベルト的なものを買ってみようか、それともビニール紐で括るのでもいいか」「書き終えたB5のノート類を収納するものが欲しいんだった、これは買っておこう」「えーと、他に何か使えそうな収納道具とかあるかな」「買わないけれど、一応ノートと筆記具は見よう」……と、思考がグルグルと回る。

 結局は『すっきり書類収納B5ワイド』と『面ファスナー配線ベルト』の二点を買った。そして家に帰ってから、B5ノートといえども通常よりサイズの大きめなリングノートがかさばったために、この道具では収納できないことが明らかになったのだった。駄目だ。だからわたしは駄目なんだ……。

 まあ、収納道具は他に使い道もあるので、まだいい。

 とりあえず気分転換にはなった。そして薄暗く霧雨の降る帰り道をだらだらと歩きながら、考えた。

「あー、そうか。ダイソーって、とりあえず『買えない』金額の物は何一つ置いてないんだよなぁ。高くてもせいぜい六百円とかで、まあ千円はいかないし。そうか、ダイソーに入ったときの安心感とか気楽さって、これかぁ。目について欲しくなっても、値段を見たら買えなくって落ち込む、てことは絶対にないものなぁ」

 自分の目に飛び込んでくるものすべてが、とりあえずいつかは買える可能性のあるものであるということは、人を安心させる効果があるのかもしれない。とくに欲しくもなく、質はあまり期待できないとわかっていても。わたしにはこれだけの選択肢があるのだ、と思わせてくれるから百円ショップ通いはやめられないのかもしれない。